ネットワークエンジニアの仕事について、就職活動や転職活動における先輩の声などでわかると思いますが、もっと具体的に知りたい人もいるでしょう。

僕はもうネットワークエンジニアではありませんが、11年間の経験があります。

忙しい現役のネットワークエンジニアに代わって、僕の経験をさらけ出すことで説明してみようかと思います。

人生における大事な選択である「就職」を、良い結果にするべく、参考にしてみてください。

今回は社会人2年目の2008年の物語です。

 

参考:1年目の物語は以下の記事です。

 

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社会人2年目(2008年:23才)

1.先輩が1人減り、3人体制から2人体制へ

 

社会人2年目の仕事も、1年目と同じインターネットVPNサービスの保守・運用業務でした。

ネットワーク機器が壊れたら直す、お客さまが追加となったらネットワーク機器に設定を投入するお仕事です。

 

1つ違うところは、先輩が2人と僕の3人体制だったのが、先輩が1人いなくなり、2人体制となりました。

 

今までは、何かトラブルがあった時、先輩1がいなければ先輩2に尋ねていて、僕に尋ねてくることはほぼなかったのですが、2年目からは、僕にも問い合わせが入るようになります

といっても、僕も1年間仕事をしてきているわけです。

それほど変な質問ではなければ、答えられるようになっていました

 

インターネットVPNに関する技術的なことについては、その業務を担当していない社員に比べ、圧倒的に知識が増えてました。

「インターネットVPNサービスについては平岡に聞け」くらいにはなっていたかと思います。
(年数が多い先輩より、社会人2年目に聞いた方が聞きやすいという意味でもね)

 

2.営業部門との調整、これが結構なストレスへ‥

 

技術的なことはなんとかできるようになっていました。

ただ、新しい仕事が増えます。

それが、営業部門との調整です。

これが結構なストレスを生むことになります。

 

お客さまが追加になった時の業務フロー(流れ)は以下のようになります。

業務フロー

1.営業部門がお客さまの契約を取ってくる

2.営業部門がお客さまと調整し、IPアドレスなどの情報を得て、技術部門へ申請する

3.技術部門がその申請を元に、ネットワーク機器への設定手順書を作成する

4.技術部門内で、その手順書の承認を回す

5.技術部門がネットワーク機器へ設定する

 

4番目を見てください。

「承認を回す」というのは、手順書を先輩や上司に回し、承認を得る、つまりチェックをしてもらうということです。

もしネットワーク機器への設定に間違いがあったら、そのネットワーク機器が故障してしまい、大きな影響をお客さまに与えかねません。

そのため、チェック作業は重要なものとなります。

 

会社によると思いますが、このような承認は1週間くらいにしてました。

つまり、営業部門から技術部門へネットワーク設定の申請をしてから1週間後にネットワーク機器へ設定を行い、お客さまがサービスを使えるようになるのです。

 

もうお分かりでしょう。

営業部門と技術部門で、どういうバトルが繰り広げられるのかが。

 

「お客さまは早めのサービス開始を望んでる。明日設定してほしい!」

このような依頼が営業部門担当者から僕に対して連絡があります。

 

正直な話、できないことではないです。

ネットワーク機器の設定はそれほど難しいものではありません。
(サービスメニューにない機能を実現させる必要がある場合は検証などを行い時間がかかりますが、基本はサービスメニューにある機能をネットワーク機器に設定するため、ほとんどがIPアドレスを変えるくらいで設定できるのです)

 

ですが、会社にはルールというものが存在します。

今回でいうと、「設定手順書の承認に1週間を要する」というルールです。

これは、技術部門としては「お客さまに迷惑をかけないために」作られたルールです。

このルールを逸脱して、お客さまに迷惑をかける(設定を間違えるなど)ことがあれば、ルールを作った意味がないのです。

 

でも、営業部門は、お客さまと一番近いところで仕事をしています。

「お客さまは神さまです」とまでは言いませんが、お金を払ってサービスを契約しているお客さまが目の前で「急いでほしい」と言ってきたら、営業部門でなくても「人」であれば叶えてあげたいと思うでしょう。

 

これが営業部門と技術部門でバトルになるのです。

会社の企業方針としては「お客さまを第一に考えよう」って言っているのに、なぜしないのか?という営業部門。

「そのお客さまへの設定をミスして、他のお客さまに影響があったら、他のお客さまを考えていないことになる」という技術部門。

 

分かりますか?

どっちも正しいです。

間違ったことを言ってないです。

だから困るんです。

どっちにするか判断しにくいからです。

社会人生活ではこのような選択がたくさんあります。

どっちも正しい。

その人の考え方や立ち位置で変わるだけ。

 

僕は技術側の人間ですから、営業部門から「明日設定してほしい」と言われても断ることになります。

設定は簡単だから「できる」とわかっていてもです。

僕は社会人2年目です。

営業部門は先輩だってたくさんいるわけですが、それを断るのです。

なかなか大きなストレスになっていくわけです。

 

技術部門のルールをわかってくれる人もいます。
(過去に技術部門が起こした故障によりルールができた経緯を知っている人とかね)

でも、お客さまを第一に考える営業担当がほとんどです。

当たり前ですよね。

自分が契約を取ったお客さまですからね。

 

こういう営業担当の方を説得する能力が僕にはなかったように思います。

ストレスを溜めていたということはね。

「ルールなんですよぉ、すみません」と言ってたと思います。

 

どうしてもルールを納得してくれない営業担当はどうするか。

営業部門の上司から技術部門の上司へ連絡をします。

上司同士の話し合いです。

正直、「初めから上司同士で話してくれよ」と思ってました。

基本はそれで落ち着くからです。

 

内容はわかりませんが、大口のお客さま(たくさん契約してくれているお客さまや高額のサービスを契約してくれているお客さま)への対応であったら、仕方なくルールを破って設定することもあったように思います。

当然、「今回だけですからね!」と念押しをしてですけどね。

 

こういう場合に残業をすることが多いですね。

もともと1週間の余裕をみて、手順書の作成や承認をもらったりするのに、それを1日でやるわけです。

他に今日やりたかった仕事があっても、それをムシしてやることになります。

でも今日やらないといけないので、残業してやって帰る、という感じですね。

 

というように、ルールから外れるような仕事はストレスの元になることが多いです。

ただ、やらないといけないことですからね。

ここで残業代がなく、もしサービス残業が当たり前の会社だったら‥、僕は心の病気になっていたかもしれません。

残業代がストレスを緩和してくれます

ですので、残業代が出る「当たり前」の企業に就職することをオススメします。

 

ちなみに‥営業部門へ

 

ちなみに、営業部門から技術部門への「ルールをムシして明日設定してください!」というのは、営業部門のミスの時もありますよ。

「申請のし忘れ」「サービス開始まで1週間かかることをお客さまに伝えていなかった」など。

そういうのがあると自社の社員の営業部門のミスなので、技術部門は堂々と「やりません」ということになります。

そういうミスが多いと、技術部門は強気になります。

 

営業部門がこの記事を見ているなら、普段はそういうミスを無くし、ルール逸脱は全部「お客さまが要望されたとき」のみにしていくことをオススメします。

お客さまの要望であれば、技術部門も「わかった」というしかないことが多いですからね。

 

3.先輩抜きで、1人で作業することもあり、一人前を感じていく

 

保守業務は2人体制となっていますので、もう一人の先輩が連絡つかないときに、僕に連絡入るようになりました。

故障呼び出しです。

休日でも深夜でも関係なく呼び出されます。

 

そして、ネットワーク機器の故障内容を調査して直します。

こういった故障も、先輩なしでできるようになっていきます。

つまり、一人前になったことを感じ始めるのです。

 

広い知識を1年ですべて覚えるのは難しいかもしれませんが、狭い知識(一部のサービス)について集中して覚えることはそれほど難しくありません。

ネットワーク用語も無数にありますが、インターネットVPN関係になると限られますので、1年もあれば覚えられるのです。

 

こういった意味で、技術的なことについては、1年で一人前になることも可能でしょう。

ただし、社会人(ネットワークエンジニア)としてはそういう技術知識だけが必要なわけではありません。

先ほどの営業部門への説得や、営業部門からの要望を上司に伝え、場合により上司を説得することも仕事の1つです。

 

こういった能力の方が、技術力より身につきにくく、勉強しにくいと思ってます。

上司が変わったら、対応方法が変わったりしますからね笑

 

ということで一人前になったと感じるのは、技術的なこと、しかも、狭い範囲です。

勘違いですね笑

でもまぁ、「仕事をしているなぁ」と1年目よりは感じるようになりました。

 

まとめ

 

ネットワークエンジニア2年目を振り返ってみました。

 

2年目から仕事のストレスというのがわかってきます。

基本は社内で発生するストレスですね。

 

そもそも同じ企業内で働く社員同士で、「なんでバトルしないといけないのか?」って思いませんか?

ライバル企業に勝たないといけないのに、なぜ社内でバトルするのでしょうか‥。

 

いいバトルもあるのでしょう。

意見を言い合い、最適な選択をするという場面ではね。

ただ、そういうものよりも、ちょっとしたことでバトルすることが多い印象です。

特に、営業部門と技術部門。

これはIT企業だけじゃないと思います。

 

でも本来は、自分たちの企業を大きくしていき利益を上げていくために協力し合うべきなのですよね。

そういうのが「あまりできなかったなぁ」と11年間のエンジニア生活を経験して思います。

 

それぞれの部署が自分が一番正しいと思って行動するから、当たり前に起こる現象なのでしょうね。

 

また、会社や社長が出している方針があいまいなのでしょうね。

例えば今回でいうと「お客さま第一」という方針。

営業部門も技術部門も「お客さま第一」に考えてますが、複数のお客さまがいたら、どのお客さまを第一にするかという矛盾が生まれます。

契約数が多いお客さまがいいのか、契約料金が高いお客さまがいいのか、昔からのお客さまがいいのか、国や地方自治体のお客さまがいいのか。

 

そこまで詳細に順位づけしていたら楽かもしれません。

でもその順位を作るときに、相当なバトルがあるでしょうね笑

 

というように、仕事ってストレスがあるんだなぁと感じ始める社会人2年目でした。

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