ネットワークエンジニアの仕事について、就職活動や転職活動における先輩の声などでわかると思いますが、もっと具体的に知りたい人もいるでしょう。

僕はもうネットワークエンジニアではありませんが、11年間の経験があります。

忙しい現役のネットワークエンジニアに代わって、僕の経験をさらけ出すことで説明してみようかと思います。

人生における大事な選択である「就職」を、良い結果にするべく、参考にしてみてください。

今回は社会人3年目の2009年の物語です。

 

参考:過去の物語は以下の記事です。

 

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社会人3年目(2009年:24才)

1.新しい業務内容に変更!

 

社会人3年目の仕事は、1年目と2年目のインターネットVPNサービスと変わり、法人向け(個人ではなく企業向け)インターネットサービスの保守・工事・運用業務でした。

体制は、先輩1人と僕の2人体制でした。

 

基本的な仕事内容は一緒で、ネットワーク機器が壊れたら直したり(保守)、お客さまが追加になったらネットワーク機器に設定を行ったり(運用)、ネットワーク機器に部品を追加したり(工事)しました。
(工事業務は、この3年目と4年目で少しだけやってますが、メインではありませんでした)

 

僕は結構な飽き性です。

仕事も一緒でした。

インターネットVPNサービスを2年間やってましたが、
「そろそろ違うこともしたいなぁ」
と思うようになってましたので、仕事内容が変わることに抵抗はありませんでした。

 

社会人1年目〜5年目くらいは、定期的に仕事内容を変える方が良い、と僕は思ってます。

自分に合いそうな仕事を探したり、幅広い知識を得ることもできますからね。

 

11年間ネットワークエンジニアをやってきましたが、「実践をやった方が知識は身につく!」と思ってます。

知識だけ増やすなら、本を読んだり資格の勉強をしたり、いろいろな方法があると思います。

これはこれで重要です。

でもやはり、仕事としてその分野の担当になることが一番身につきます

これは誰に聞いてもそのように答えると思います。

だから、いろいろな仕事を経験する方が、将来優秀なエンジニアになれると思ってます。

 

このように定期的に業務内容を変更するように調整してくれた上司には感謝です。

会社の中で働くとわかりますが、なるべく同じ部署の人を異動させたくないと思う上司が多いです。

その人が優秀だとか理由はいろいろありますが、新しい人が来たら、また0から教えないといけないし、業務の引き継ぎもしないといけないし、いろいろやることがあるわけです。

新しい人がどんな人(できる人かできない人か)もわかりませんからね。

 

まぁまだ社会人3年目だったから柔軟に仕事内容を変えさせてくれたのだと思います。
(ちなみに異動したわけではなく、同じ部署で仕事内容が変わっただけです)

 

2.インターネットの仕組みがわかった!技術的な知識を増やす楽しい時期

 

ネットワークエンジニアとして11年間働いて、一番学ぶのが面白かったのが、この法人向けインターネットサービスの勉強だったと思います。

 

まず、法人向けのインターネットは、企業向けのインターネットです。

あなたが使っている「個人向け」インターネットは、月額7千円くらいですよね。

「法人向け」インターネットは、月額数十万円だったりします。

 

何が違うのか?

 

品質が違います。

あなたのインターネットは、1Gbps回線だったり100Mbps回線だったりすると思いますが、「ベストエフォート」って聞いたことがありませんか?

ベストエフォートは、「良いときは1Gbpsとか100Mbpsの高速が出ますが、10Mbpsとか速度が遅いこともあります」というようなものです。

いろんな人で回線を共有していることもあり、「最高のパフォーマンスを保証することはしません」ってことですね。

ただ、共有している分、回線サービス利用料は安くできます。

 

法人向けインターネットサービスは、100Mbpsなら100Mbpsを保証するようなサービスだと思ってください。

また、故障した際も、契約によりますが、24時間365日で即日復旧対応することが一般的です。

このように品質が高いサービスとなります。
(その分、高額な回線サービス利用料となります)

 

注意:ただし、回線品質が保証されるのは、企業の拠点と契約会社の間までです。インターネットは世界中に接続されていますが、契約会社から外側は、契約会社の保証範囲ではないため、その辺りの品質が悪ければ、回線が遅く感じることがあります。YouTube動画を配信するサーバがアクセス集中すれば、サーバからデータを送るのが遅くなるので、回線品質が良くても遅く感じることになります。

 

さて、「法人向け」インターネットも「個人向け」インターネットも、ネットワーク構成は同じです。

世界中の「法人向け」インターネットネットワークと「個人向け」インターネットネットワークが接続しあって、どこにでもアクセスできるようなネットワークが作られてます。

これがインターネットです。

 

こういった、自分も使っている「インターネット」の仕組みがわかっていくのは非常に楽しかったです。

友達に説明してカッコつけることもできますしね笑

 

「YouTubeが乗っ取られてアクセスできなくなった」
なんてニュースが出てきても、
「BGPの運用ミスか‥」
とか、技術的な用語を出して理解できるような優越感ですね笑

 

他にも、
「SNSで悪い書き込みした時、匿名なのに、なぜ逮捕できるのか」
とか
「インターネット上のいかがわしいサイトにアクセスした時、自分の契約しているプロバイダー情報や地域がバレたりするのは何故なのか」
とか、そういったこともわかるようになりました。

 

参考:インターネット上で悪いことをしないほうがいい理由

 

基本的にインターネットでアクセスするときは、あなたのパソコンやスマートフォンまたはブロードバンドルータには、世界で1つしかないIPアドレスというものがついてます。

SNSやいかがわしいサイトにアクセスするときに、そのIPアドレスが使われます。

そのサイトからデータ(webページの記事の文字などの情報)を、あなたのパソコンやスマートフォンに渡すために使われます。

 

このIPアドレスは、どのプロバイダーが使っているかすぐわかります。
(googleで検索しても出てきます)

だからプロバイダー情報や地域がバレます。

 

さらに、プロバイダーは、そのIPアドレスを誰にいつ割り当てたかを管理してます。

その情報を見れば、その利用者の情報がわかりますので、警察が家に行けるのです。

ただし、この情報は、警察にしか渡しません。

一般人や、また、その会社で働いている社員でもアクセスできないようなセキュリティの高い場所で管理されていることが一般的です。

そういうことをしていないプロバイダーは、すぐにニュースとなり、潰れるでしょう。

 

インターネットの構成とは?

 

インターネットは、たくさんのプロバイダーや大学などが集まってできてます。

例えば、プロバイダーは、自身のサービスの契約者にIPアドレスを割り当てます。

そのIPアドレスを割り当てられた人がインターネットへアクセスできるようになります。

 

プロバイダーは数えられないほど世界中にあることはわかるかと思います。

それぞれが、自分のIPアドレスを何百何万個、管理してます。

この管理範囲をAS(エーエス)って呼んだりします。

簡単にいうと、プロバイダーの単位で思ってもいいです。

あなたも契約者のプロバイダーの配下で管理されています。

 

プロバイダーや大学、GoogleやFacebookなどがASの単位です。

一般企業ではなく、GoogleやFacebookなどの巨大企業は、プロバイダーと同じ単位で、IPアドレスを管理することもあります。

そういったASという単位の企業が集まってできたものがインターネットです。

 

AS同士は、「僕はこんなIPアドレスを管理しているんだよ」と、情報交換をしています。

情報交換をするのは、BGP(ビージーピー)と呼ばれる技術を使います。

ASというのは、いってみれば、ネットワーク機器で構成されていますが、BGPという技術の設定が入っているということです。

 

あなたがGoogleなどで検索しどこかのウェブサイトをアクセスした場合、そのウェブサイトのIPアドレスを探します。

これはDNS(ディーエヌエス)という技術を使います。

これにより、IPアドレスがわかったら、そのIPアドレスに対して、そのウェブサイトのデータ(Webページの記事の情報や写真や動画など)を、送ってもらうように依頼します。

そのIPアドレスがどこにあるのかは、パソコンやスマートフォンではわかりませんが、上記のようにAS同士がやりとりしているので、AS(プロバイダーなど)のネットワーク機器は知っており、色々ネットワーク機器をたどってアクセスできるわけです。
(たどっていくことを、ルーティングされるっていいますかね)

 

簡単にいうと、このような仕組みです。

それぞれ出てきた用語(AS、BGP、DNS)を理解できるようになれば、インターネットの仕組みがよりわかっていくでしょう。

本を読むか、ウェブサイトを探すか、勉強方法は色々ありますが、ネットワークエンジニアで特に、ISP(インターネットサービスプロバイダー)に就職したい場合は、勉強してみると良いでしょう。

面接でもし、技術部門の管理職が参加していたら、「おっ!この人知ってるなぁ〜」と良い印象を与えるでしょう。

 

3.英語でメールを送ったり、受けたりする経験も!

 

インターネットは、世界中でつながっており、プロバイダー同士で「僕はこんなIPアドレスを使ってます」ってやりとりすると説明しました。

実際はネットワーク機器同士でやりとりするのですが、どんなIPアドレスを使っているのかは、事前に「メールでやりとりしてそのメールの情報を設定する」という運用をしていました。

 

注意:今はメールのやり取りはしてないかもしれません。10年前もありましたが、RADb(アールエーディービー)とかJPIRR(ジェイピーアイアールアール)とか呼ばれる、上記のような情報を管理するデータベースがあり、そこに入力しておき勝手にみる運用などが一般的かもしれません。10年前は、メールでやりとりしてました。

 

「世界中」でつながっているということがわかるように、プロバイダーは外国企業ともつながっている場合もあります。

つながっていない場合もありますが、例えば、日本企業Aとつなげて、日本企業Aが外国企業とつながっていれば、世界中にアクセスできます。

そういう場合は、外国企業とやりとりしないでいいです。

プロバイダーによります。

 

外国企業に「IPアドレスが追加になりました!」というメールを送ることもありました。

当然、英語です。

ただ、書くことは決まっていますので、自分で英語を作ることはなかったです。

たまに、メールの返信で問い合わせが来た時には、Google翻訳を使ったりしてなんとか回答してましたが、年に5回あるかないかくらいの頻度でした。

でもまぁ、社会人生活で英語を使ったという経験はここが一番大きいですね。

定型文だから、英語力が上がることはありませんでしたけどね‥笑

 

参考:インターネットは脆い(もろい)

 

なんとなくイメージできたかもしれませんが、ある企業が使うと宣言しているIPアドレスを別の企業が間違って使ったらどうなるかわかりますか?

Google(YouTube)で使っているIPアドレスを、全然関係ない企業が「僕が使ってます!」って間違えて連絡して設定して、それを真に受けた企業が信じてしまう。

そこの企業にYouTubeへのアクセスが、間違って吸い込まれていくようなイメージがわきますか?

これが乗っ取りです。

 

要するに、エンジニアの作業ミスでインターネットを壊すことは簡単にできるわけですね。

インターネットは(というか現実世界もそうですが)、人が運用しているということです。

全員が悪者になれば、簡単に世界は壊れるでしょうね。

悪者がいないから成り立っているのです。

いずれ全運用が自動化されたり、AI化されたりしても、その先には人がいますので、やはり人がどう運用していくかということになると思います。

作業ミスをせず、インターネットをよくしていこうという意気込みのネットワークエンジニアで成り立つものです。

そういったネットワークエンジニアであり続けたいですね。
(僕はもう辞めましたが笑、あなたはそのようなエンジニアになってください!)

 

まとめ

 

ネットワークエンジニア3年目を振り返ってみました。

 

技術的な勉強が一番楽しい時期でしたね。

英語も使いましたし、上記には書きませんでしたが、工事経験として、ネットワーク機器に部品を追加する作業なども実施しました。
(数千万円のネットワーク機器に数百万円の部品をつけるような経験です)

工事経験というか、必要な部品を把握して、上司に「こういう理由でこういう部品を購入しないといけない。こんだけの費用が必要です」という申請をして承認をもらい、購買部に対して、部品の購入を申請して、部品を手に入れて実装するという経験です。

部品をつける作業は、保守業務でもなんどもやって経験済みですから、それより、上司への承認のとりかたなどが勉強になりましたね。

 

他にも、ネットワーク機器にBGPという技術の設定をしたり、スタティックルーティングという設定をしたり、ネットワーク機器への設定は毎週1回くらいは実施してました。

 

このように、社会人3年目は、先輩の元で、計画、工事、運用、保守の一通りの経験をしたように思います。

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