ネットワークエンジニアの仕事について、就職活動や転職活動における先輩の声などでわかると思いますが、もっと具体的に知りたい人もいるでしょう。

僕はもうネットワークエンジニアではありませんが、11年間の経験があります。

忙しい現役のネットワークエンジニアに代わって、僕の経験をさらけ出すことで説明してみようかと思います。

人生における大事な選択である「就職」を、良い結果にするべく、参考にしてみてください。

今回は社会人7年目の2013年の物語です。

 

参考:過去の物語は以下の記事です。

 

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社会人7年目(2013年:28才)

1.新しい業務、計画業務へ!本社へ異動!

 

社会人7年目は、保守部門から計画部門へ異動になります。

これに伴い、支店から本店へ移動します。

 

支店は街はずれに位置していたのですが、本店は街の中心です。

人が多すぎで、大学時代にイメージしていた社会人の通勤を経験しました。
(といっても地方なので、東京の通勤ラッシュとは比べ物にならないですが‥笑)

 

計画業務は、新しいサービスを提供する際に「どんなサービスにし、どんなネットワーク機器を導入し、どんなネットワーク構成にし、どれだけの予算をかけるか」を計画する部署です。

経営層に説明して承認を受けることも業務の1つです。

わかりやすく的を得た資料作成が求められましたし、資料の説明も簡潔でわかりやすいことが求められました。

 

IT企業の経営層だからって、IT用語に詳しいわけではないです。

正直、「新聞は読んでいるだろうけど、IT雑誌は読んでないだろうな〜」というような経営層はいっぱいいました。

そういった人たちに対して、IT用語を出来るだけ使わないように、説明する能力が求められました。

 

エンジニアあがりの経営層であればわかってくれると思いますか?

そんなことはありません。

他の会社はどうかわかりませんが、エンジニアでも、年を重ねていくと勉強しなくなる人が多いと僕は感じてます。

 

「家族サービスがあって家では勉強できないんだよ〜」

「年をとると勉強しても頭に入らないんだよ〜」

 

いろいろ言い訳(?)をして、新しいことを学ばない人が多かったです。

 

年が重ねていくと会社の中でキャリアアップする方法が変わるというのもあるのでしょうね。

若い頃、また、現場作業をしている頃は、技術的な知識を活用することが重要になります。

ただ、会社というのは、技術職のようなエンジニアより、管理職の方が給料が高い傾向があります。

そのため、人を管理する方法を学んで、管理職にキャリアアップすることを求めるのかもしれません。

 

といっても、IT用語を知らない経営層への説明は大変ですよ。

「少なくとも、雑誌で出てくる用語くらいは知っておけよ!」といつも思ってましたね。

 

2.先輩1人と2人体制

 

計画部署に配属したばかりでしたので、計画部署1年目は先輩と2人体制で業務を実施してました。

 

自分一人でやる仕事もありましたが、やり方を先輩に聞きながらやってましたね。

 

技術的な知識は現場で6年間やってきましたので、その辺りは何も聞きません。

むしろ、「インターネットVPNサービス」と「法人向けインターネットサービス」の知識は僕の方が詳しいです。

 

そういった技術的な知識ではなく、計画を行う流れやコツなどを教えてもらいました。

・計画部署の計画の後に工事部署が工事を実施するが、計画が遅くなれば工事も遅れ、サービス開始も遅れるのでスピードが重要

・コスト削減は会社として必須。どんな計画も計画後に、さらにコストを抑える方法がないか考えること

・経営層に対して、技術的な話をすることは不要。それよりも、「なぜそのサービスをすると会社にメリットがあるのか」「なぜそのくらいの予算が必要なのか」「どんなコスト削減対策を講じるのか」を説明する

・営業部門と技術部門の意見に挟まれることが多くなる。どちらもWin-Winにさせるような判断は取れないことが多い。どちらの意見も全部聞こうとすると計画が遅れるから、どちらかの意見を採用する判断を行うこと

 

先輩にはいろいろコツを教えてもらいました。

 

3.計画業務は知識が増えておもしろい!

 

計画部署は、今まで会社で実施したことがないことをやることが多いです。

他の部署は、会社としてすでに提供しているサービスの工事や保守や監視をするわけですが、1度サービス開始をして慣れてきたら、同じようなことをやり続けることになります。(ルーティンワークが多いです)

 

計画部署は同じようなことを繰り返すことはなく、新しいことをやり続けるイメージです。

新しいことをするために、新しい技術や情報を集めることが必要です。

 

情報の集め方はいろいろあります。

・技術セミナーに参加する

・メーカーや販売代理店から、新しいネットワーク装置や技術の情報をもらう

 

僕は地方に住んでいましたので、技術セミナーはほとんどありませんでした。

やはり東京です。

東京に出張することが多かったです。

 

また、基本はメーカーや販売代理店から情報収集することが多かったです。

 

販売代理店はメーカーの製品を実際に売る業者です。

メーカーはネットワーク機器を作りますが、販売はしないのが一般的です。

販売は販売代理店が実施し、販売代理店は、ネットワーク機器の設置や保守業務なども担うこともあります。

 

メーカーは、自社のネットワーク製品をアピールしてきます。

他社との比較でどこが良いのか、他社はどこが悪いのか(!)を、必死でアピールしてきます。

このままだと知識が偏りますよね?

そのため、そのライバル会社のメーカーからも情報をもらうことになります。

 

また、販売代理店は、複数のメーカー製品を扱っているのが一般的です。

工事経験や装置の検証結果の情報も多いため、
「このメーカー製品はここが良いがここが悪い。そのサービスにはこっちのメーカーの方がいい」
というような情報を持ってます。

そのため、メーカーのように、自社のメリットだけでなく、もっと現場寄りの情報も得ることができます。

 

ただし、販売代理店も得意不得意があります。

このメーカーは得意でよく扱っているけど、このメーカーはあまり会社として扱っていない、ということがあります。

そのため、販売代理店についても複数の代理店から情報を収集することになります。

 

販売代理店を複数にするのは重要です。

ネットワーク機器を購入するときは、複数の販売代理店に価格競争させて、購入費用を下げるのが一般的だからです。

 

また、メーカーを複数にすることも重要です。

僕らは販売代理店からネットワーク機器を購入しますが、販売代理店はメーカーからネットワーク機器を購入します。

もし、僕らが、ネットワーク機器のメーカーを複数検討していることが分かれば、メーカー側は、他のメーカ製品より自社の製品を買ってもらうために、より安い金額で販売代理店に卸すことになり、結果として、僕らは安く買うことになります。(販売代理店が中間マージンを多く取らない限りですが)

 

このように、複数のメーカーや複数の販売代理店と名刺交換して、常に最新情報を仕入れることが重要になります。

知識が多ければ多いほど、新しいサービスをするときに、最良最適なネットワーク構成を考えることができますからね。

 

メーカーは、ライバルメーカーに負けないよう、新しい技術を搭載したネットワーク機器をドンドン出してきます。

そういった技術をうまく活用して、より安価な、より高品質な、より運用がしやすいネットワーク構成を組むのが、計画部署のミッションでしょう。

 

4.他部署との調整のストレスがすごい!

 

新しい知識が増えていくのは優越感になります。

他部署の人よりも圧倒的に知識が増えていくのです。

これは計画部署の良いところですね。

 

計画部署で発生するストレスがあります。

それが他部署との調整です。

これは、僕が退職する11年目まで続きます‥。

 

どういう調整があるのか。

 

経営層と営業部門と技術部門に挟まれることが多いです。

 

経営層からは「予算を抑えろ!」

営業部門からは「新しいサービスや既存のサービスにオプションサービスを追加しろ!サービス価格を下げるため、費用を抑えろ!」

技術部門からは「新しいことをするのはリスクが高い!リスクを抑える工夫をしろ!(システム化するなどお金を使わせろ!)」

 

上記のように、「お金」に関してストレスがつきまといます。

 

お金(予算や収益)が潤沢にあれば、どの部門の要望も叶えることができるでしょう。

 

新しいサービスが売れそうで、大きな収益を上げそうであれば、経営層と営業部門も「多少、予算を多く使っても構わないよ」ということで、技術部門が運用しやすいシステムなどを導入できるでしょう。

でも、新しいサービスが売れるかどうかなど、実施してからでないとわかりません。

スモールスタートとして、最初はゆっくりサービス提供して、お客さまが増えていき収益が上がれば、システム化など運用に対してお金を使うのが理想でしょう。

 

ただ、技術部門にはそういう考えがなかったように感じます。

 

・お客さまの契約が急に増えていくと、手作業で設定を行うと間に合わず、遅くなると技術部門のせいにされてしまう

・ネットワーク機器が故障したらすぐに復旧させないといけない。交換用部材が1つだと、1回故障してそれを使ったら、新しい交換用部材が届くまでの間は交換用部材がなくなり、故障復旧できないため、故障用部材は2つほしい。そうしないと、故障が起きてサービスが停止したとき、技術部門のせいにされてしまう

 

このように、既存のサービスの経験より、リスクを常に考えてしまう傾向がありました。

これはこれで間違っていないのですが、新しいことをするときに、スモールスタートしていかないと、赤字垂れ流しのサービスになってしまう可能性もあるのです。

その辺りが理解できていなかったように思います。

 

というように、僕は6年間ネットワークエンジニアを経験してきたのに、どちらかというと営業部門寄りの考えになっていきます。

 

技術部門にいたときは、「営業がもっと営業活動をして、お客さまがたくさんついて収益が上がれば、運用システムも作れるし、給料も上がるのにな〜。もっと頑張れよ、営業!」という思いでした。

ほとんどの技術部門のエンジニアが思っていたのではないかと思います。

 

ただ、計画部署に来ると、「エンジニアはお金を使いすぎ。技術者なのに機械や他社に頼りすぎ。システム化せず、手作業で設定したほうが安くなるからそうしろよ!他社に業務委託せず、自社で作業して安く済ませろよ!技術者なのにコンフィグ作りたくないなんて、技術者やめてしまえ!」みたいな思いが強くなります。

 

ただ、僕が仲がいいのは技術部門です。

営業部門より技術部門の方が6年間も近くで仕事をしてきたわけです。

こうなると、基本の考えは営業寄りだけど、技術部門の気持ちもわかるし今までの仲間だから要望を叶えたいという考えも抜けません。

 

これが大きなストレスになっていきます。

どちらの要望も叶えることはできないです。

どちらかに折れてもらわないと計画が進まないのです。

 

こうやって計画が進まなくなり、工事やサービス開始が遅れることが増えていきます。

そうなると上司や経営層にも怒られて‥という悪循環に入っていきます。

これが、次の社会人8年目から本格化するのです‥。

社会人7年目は先輩の元で、このような経験が増えていきます。

 

まとめ

 

ネットワークエンジニア7年目を振り返ってみました。

 

ついに、退職への道を辿っていきます。

だんだんと社員が嫌いになっていきます。

 

ただ、この7年目では会社を辞めることはまったく考えてませんでした。

計画部門に配属になりましたが、1年でもう別の部門に行こう(保守部門へ戻ろう)と考えてましたので、それも計画部門の上司に伝えてます。

ただ、計画部門をやめさせてくれませんでしたね。

 

1年で計画部門をやめさせられ、他の部門へ飛ばされる先輩もいたのに、「もう別の部門へ行きたい」という要望を叶えてくれませんでした。

社会人8年目で先輩が別の部門へ行くことになりますので、それが要因だったのかと思います。

その先輩は計画部門をもう数年経験しているので、そろそろ別の部門へ行きたかったのでしょう。

 

憧れの計画部門でしたが、出だしは良くないスタートとなります。

というより、退職するまで同じようなことが続きます。

これからの記事は全部、ストレスのことばかり書くことになるかもしれません笑

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