ネットワークエンジニアの仕事内容について、以下の記事で書いてみました。

 

就職活動や転職活動の面接では、自分のアピールポイントを話す場となりますよね。

そのアピール内容が、企業側の求めるネットワークエンジニア像に近ければ、合格する可能性が高くなると思います。

そのため、面接の手助けができるよう、僕なりに、求められるネットワークエンジニア像(スキル)を書いてみます。

就職活動や転職活動に、少しでも役に立てれば幸いです。

 

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ネットワークエンジニアの計画業務

1.計画業務はこんな業務

1-1.新しいサービスを開始するための計画業務

 

「企業」は、社会貢献し、その対価としてお金をいただき、社員を生活させたり、地域を活性化させたりします。

社会貢献は、要するにサービス提供です。

サービスを受けることで喜ぶ人や企業がいれば、その方々からお金をいただくことができるわけです。

 

そのため企業は、「サービス」を作り出す必要があります。

このサービスを作り出す方法はいろいろあるでしょう。

 

・お客さまから不満や要望などの情報を収集する
・他の企業が実施しているサービスをもっとよいものに変える
・新技術が開発されたことを察知し、その技術を使い、今までできなかったようなサービスを提供する
・新技術を既存のサービスに適用して、より安価またはより高品質なサービスに変える

 

こういったことを考えて新しいサービスを考えますが、僕の前職の会社では、営業部門が実施してました。

お客さまに一番近いので、どんなサービスが求められているかが会社の中で一番わかっているはずですからね。

ただ、新しい技術については、ネットワークエンジニアの方が詳しいため、エンジニア側からサービスの案を出すこともありました。

 

このようにしてサービス内容が決まりましたら、そのサービスを実現するためのネットワーク機器やネットワーク構成を考えます。

ここからはネットワークエンジニアの計画業務となります。

 

「絶対止まらないサービス」を作る必要があるなら、故障が少ないネットワーク機器を選ぶ、とか、故障が起きてもサービスが止まりにくいネットワーク構成にする、とか考えていきます。

逆に、「サービスは多少止まってもいいので、とりあえず安価なサービス」を作りたいなら、安価なネットワーク機器を選ぶ、とか、できるだけネットワーク機器の数を少なくする、とかです。

 

何でもかんでも品質が良ければいいというわけではありません

必ず、予算に限界があります。

予算は、そのサービスがいったいどのくらいの利益を上げることができるかというところから決められます。

全然お客さまがつきそうにないのに、たくさんのお金を使ってネットワーク構成を作っても赤字のサービスになり、会社は倒産してしまいますからね。

 

このように、新しいサービスを提供するにあたり、どのようなネットワーク機器をどのようなネットワーク構成で、いくらくらいのお金を使って構築するかを計画するのが、1つの仕事となります。

 

1-2.既存のサービスを継続するための計画業務

 

「すでにサービス提供しているネットワーク機器を変更する必要があるのでしょうか?」

あります。

ネットワーク機器は永遠ではありません

これは「壊れる」という意味ではなく、故障した時の交換部品が作られなくなるという意味です。

その他、ネットワーク機器のソフトウェア(OS)が開発されなくなることもあります。

 

Windowsでもそうですよね。

WindowsXPとかWindows7とか、使えなくなりますよね。

そのイメージと一緒です。

ネットワーク機器も同じように、アップデートされなくなり、使えなくなります。
(セキュリティの不具合が出ても、直してくれなくなります)

 

そのため、既存のサービスが問題なく提供されていても、ネットワーク機器が古くなるため、ネットワーク機器が壊れていなくても、交換する必要が出てきます。

いろいろ時期はありますが、5年だったり9年だったりすることが大半です。
(減価償却:げんかしょうきゃくというのが関連するのですが、気になれば調べてみてください)

 

新しいネットワーク機器の採用において、既存のサービスを提供する能力を持つものを採用するのは必須ですが、そのほかにも、5年や9年も経っていると、新しい機能が追加されていたりします

その機能は、お客さまへのサービス提供に関係するものではなく、サービス品質を上げるものなどもあります。

例えば、ソフトウェアのバグがあった時、通信影響なくバグを直す機能などです。

 

WindowsやiPhoneのiOSでも、たまにアップデートがありますよね?

その時、パソコンやスマートフォンが再起動して、その間は使えないと思います。

同じことがネットワーク機器でもあります。

この再起動時にも、サービスを使い続ける(止めない)ような機能が載ってたりするのです。
(ただ、この機能はあまり良い印象がないですね。うまくいかないことが多いのです‥)

 

このような機能が載っていることがあるので、そういうネットワーク機器を選んだりするのも重要な計画の1つです。

このようにして、既存のサービスを継続するための計画を行うことが、計画業務の1つとなります。
(老朽化:ろうきゅうかに伴うリプレース/取り替え、なんてよんでました)

 

2.計画業務で求められる能力(スキル)

2-1.人の話を聞いて情報収集し、正しく理解する能力(スキル)

 

新しいサービスの内容を自分が作る場合は、頭の中にそのサービス内容がキッチリ入っているため問題はないでしょう。

ただ、他の人(部署)が考えたサービスであれば、内容をよく理解しないと、「考えていたサービスとは違う‥」というサービスが作られてしまいます。

そのため、「どのようなサービスになるのか」を、関係者に十分に聞いて、理解する能力が必要になります。

 

サービス内容だけではないです。

新しいサービスを作った後は、そのサービスを継続して維持する必要があります。

 

・壊れたら直す(保守業務)
・壊れていないか管理する(監視業務)
・お客さまが追加になったらネットワーク機器に設定を行う(運用業務)

 

例えば、保守部門の人が「英語ができない」のに、「英語ができないと保守業務をできないようなネットワーク機器」を導入したらどうなるでしょうか?

ネットワーク機器が故障した時に、それを直すことができなくて、サービスを長時間停止してしまい、お客さまに大迷惑をかけることになるでしょう。

つまり、そういった部署からも情報収集しておく必要があるのです。

 

直接、面と向かって話を聞いてもいいし、メールや文章で提出してもらってもいいです。

とにかく、各部署とやりとりをして、それらの情報を理解して、新しいサービスを作るための情報としてきちんと整理する必要があります。

 

2-2.新しい技術や機器の情報を知識としてインプットしておく能力(スキル)

 

ネットワーク機器やネットワーク技術は、無数に存在します。

各メーカーが、他のメーカーと競争している状況のため、その競争に勝つために新しいものがどんどん出てきます。

そういった新しい技術や機器について、よく理解して頭に入れておくことは必須能力です。

この能力は、ネットワークエンジニアのイメージどおりではないでしょうか?

 

新しいサービスを実現できるネットワーク機器として、A製品、B製品、C製品とあったとして、実はC製品が一番安価で高品質で実現できるとしても、A製品とB製品しか把握できていなかったら、損ですよね。

ネットワーク機器は本当にたくさんありますので、「いかに多くの情報を知っており、その中から一番適したものを選択できる」というのは、重要な能力(スキル)です。

 

情報のインプットは、IT関係のウェブサイトを見たり、雑誌を読んだり、セミナーに参加したり、メーカーに新技術や新装置の紹介を受けたり様々です。

どれでもいいし、どれも全部やるべきです。

僕は、地方に住んでいましたが、新しい情報はほとんどが東京(よくセミナーが開催される)にあるため、東京出張が多かったです。(2,3ヶ月に1回以上ありました)

他にも、海外出張に2回行ってます。

シンガポールとマカオですが、これも情報収集のためです。
(出張ではなく、個人的にメーカーの人と一緒にアメリカに情報収集も行ってます)

 

よく「Googleで検索すれば出てくるから、頭の中に入れるのはムダ」みたいな意見も見られますが、僕はインプットしておくべきだと思います。

そのほうが情報を取り出すのが早いですからね。

あと、これは個人意見ですが、頭の中にたくさんのインプット情報があれば、「パッ」とアイデアが浮かぶように思います。

いろいろな情報が繋がって、良いアイデアが生まれるような気がします。

 

どういった方法でもいいので、新しい技術に遅れることなく、常に情報収集していくような、アクティブなエンジニアが求められます。

IT関係のエンジニアとしては、ネットワークエンジニアでもプログラマーでもSEでも同じだと思います。

当たり前すぎるので面接でアピールしにくいかもしれませんが、「新しい情報を得るため○○雑誌を購読しております」とか「情報収集の過程で資格を取得しました。この資格を持ってます」というようなアピールをしてみてはいかがでしょうか。

 

2-3.人を説得する能力(スキル)

 

極端な話をします。

例えば以下のような2つのソフトウェアがあるとしましょう。

 

1.日本語対応の100万円のソフトウェア
2.英語対応の1万円のソフトウェア

 

サービス提供するにあたり、1万円のソフトウェアしか予算がないとしましょう。

この時、ソフトウェアを利用する社員に、英語を学んでもらうよう説得できますか?

 

あくまでも極端な例ですが、似たようなことはよく出てきます。

ネットワーク機器を運用するのは、社員の「人間」です。

その運用する人たちもいろいろ意見があるわけです。

 

それらの人を説得しなければいけない状況が必ず訪れます。

 

・今まで使ったことがないメーカーのネットワーク機器を導入する場合、
「壊れた時、すぐに直せるか不安だから、今まで使ったことがあるネットワーク機器がいい」という意見
・フリーソフトウェア(無料のソフトウェア)を導入する場合、
「壊れた時の問い合わせ先(解決を相談する先)がないから、有料で問い合わせ窓口があるソフトウェアがいい」という意見
・資格がないと作業できないネットワーク機器を導入する場合、
「その資格を持っている人が少なく、何かあった時その人がいないと困るので、そのネットワーク機器は入れたくない」という意見

 

こんな感じです。

これらの意見について、自分の反論もあるでしょう。
(最後の意見なら、「資格持ってないなら取ればいいじゃん、エンジニアなら」とかですね)

そういった反論を伝えてもいいですが、とにかく、サービスを実現するために、様々な部署の意見を聞き、それらの中で折れてもらわなければいけないところは、説得して納得してもらう必要があります。

 

この能力が一番必要だと思ってます。

この能力を持つ人は一番数少ないのではないかと思ってます。

むしろこれができる人は優秀なエンジニアです。

 

僕の前職の会社では、この能力が求められるため、計画部門は人気がないというか、「行きたくない」という人が多かったです。

それだけこの能力を持つ人は希少価値が高いということです。

 

こういった能力(スキル)を持っていることを面接でアピールできたら、採用に大きく近づくと思います。

 

・アルバイトしている時、店長を説得して、新しいことを採用してもらい、その店のサービスが向上した
・サークル活動において、後輩ではなく、先輩に対して、こういう意見を言い、納得してもらい、採用された

 

「後輩ではなく、先輩に対して」というのが重要です。

後輩を説得するのは比較的簡単です。

やっかいなのは、先輩や上司や経営層でしょう。

そういった、年齢も役職も高いような人を説得する必要が出てくるのが、計画部門です。

 

「こういったサービスを開始しようとしており、どうしてもこういう不都合が起こってしまうけど、会社として必要なことなので、納得してほしい」

 

とにかく、なぜそれが必要なのか他に方法はなかった、など、理由を言うことで納得してもらう必要があります。

 

他にも、情熱を伝えることで納得してもらうこともあります。

僕の経験上ですが、AとBという2つの選択肢があるとして、だいたい50%と50%です。

要するに、どちらの方法も間違っているわけではなく、どっちが良いかをはっきりさせることができないようなものばかりです。

だから最終的に、どちらかが折れて、納得してもらうしかないのです。

そういった場合が多いので、理由を述べるよりも、そのサービスを実現させるための情熱を伝える方が良いことも多いです。

そういう説得の方法もあるということですね。

 

とにかく方法は無数にあるのですが、相手を説得し、納得してもらう能力(スキル)があれば、ネットワークエンジニアとして重宝されるのは間違いないでしょう。

 

まとめ

 

ネットワークエンジニアの計画業務に求められる能力(スキル)について、なんとなくわかりましたでしょうか?

もし、募集要項に計画業務のようなことが書かれていたら、この記事を参考にして、面接に挑んでいただくことができれば幸いです。

 

僕は人事担当ではないため、面接においてどのような発言をよしとするのかわかりませんが、多くの人が持っていない能力(スキル)を持っている人が採用されやすいと思います。

価値がありますからね。

それをいかにして面接で伝えることができるかというところですね。

 

とにかく過去の経験を紙に書き出してみて、その経験がどんな能力があったからできたのか考えてみる。

逆のアプローチで、どんな能力が必要かわかったので、その能力を紙に書き出して、過去の経験を思い浮かべ、その能力に当てはめることができそうなものを探し出す。

 

そうやって面接で話す内容を考えていくしかないですね。

小さいことでもいいと思います。

 

頑張ってください!

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