ネットワークエンジニアの仕事について、就職活動や転職活動における先輩の声などでわかると思いますが、もっと具体的に知りたい人もいるでしょう。

もう僕はネットワークエンジニアではありませんが、11年間の経験があります。

忙しい現役のネットワークエンジニアに代わって、僕の経験をさらけ出すことで説明してみようかと思います。

 

人生における大事な選択である「就職」を、良い結果にするべく、参考にしてみてください。

今回は社会人1年目の2007年の物語です。

 

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社会人1年目(2007年:22才)

1.入社

 

2007年4月に、大卒で地方のIT企業に就職します。

入社式までの日々はドキドキだったのは言うまでもありません。

両親には、「大きな声ではっきりと挨拶すれば大丈夫」って、励まされたように思います。

緊張した顔をしてたのかな?笑

 

といっても、よくテレビで見るような、100人くらい集まった入社式ではありませんでした。

それほど大きな会社ではないので、入社同期は10人でした。
(他にも、転職者が3人くらいいたように思います)

社長の挨拶などを聞いて入社式は終わり、その後、同期同士で挨拶をする程度でした。

ここで若干緊張したくらいですかね。

 

その後は、2週間くらいビジネスマナー研修がありました。

名刺交換をしたり、挨拶やおじきの角度などの研修ですね。

他にも、他企業の新入社員と合同で(これは100人規模)、とある島への泊まりの研修がありました。(青少年の家みたいな、学生の時の野外活動みたいなものです)

そこでも、ビジネスマナーを習いました。

 

就職活動の面接などのマナー研修を大学でもやってますが、名刺交換や電話対応などはやったことなかったので、緊張しながらやっていたように思います。

こういった研修をしっかりやるので、良い会社だという印象でした。
(まさか11年後に退職するなんて‥)

 

2.配属

 

配属先は本社ではなく、同じ県なのですが、ちょっと離れた支店でした。

若干不安になりましたね。

「えっ、俺が本社ではない‥?」

本社の方が、なんとなく優秀な人が行くようなイメージがあったのでしょう。

そう思ってしまいましたね。

実際は全然そんなことはなく、本社は営業部門が多く、支社はエンジニアが多いというだけでした。

 

また、もう1つ。

僕の会社は、SE(システムエンジニア)かNE(ネットワークエンジニア)のどちらかでした。
(それと総務や営業)

僕は、大学では、プログラミング(C言語)をやっていたので、てっきり、SEになるものばかりだと思ってました。

配属先は、ネットワークエンジニアでした。

 

おそらくですが、就職活動の面接の影響だと思ってます。

卒業論文の話になったのですが、大学の研究室の配属はネットワーク関係で、「センサーネットワーク」というものを研究していることを話しました。

研究テーマはセンサーネットワークなのですが、実際は、プログラミングをして研究(データ分析)するというもので、ネットワーク知識はあまり関係なかったです。

ただ、これにより、ネットワークエンジニアに配属になったと思ってます。

 

でも良かったです。

実は、就職活動の後に、大学の研究が本格化するのですが、「二度とプログラミングなんかするか!」というくらい、プログラミングに嫌悪感を抱くからです。

システムエンジニアではなく、ネットワークエンジニアの方の配属で、
「ラッキー」
と心の中でガッツポーズをしたのを覚えてます。
(ただ、その11年後、まさかネットワークエンジニアを退職して、脱サラのための手段の1つとしてプログラミングを選ぶなんて誰が想像できたでしょうか‥)

 

こうして配属先の部署へ行くことになります。

初日はほぼ全員に聞こえるように馬鹿でかい声で「失礼します!」と帰っていったのですが、他の社員はそこまでしないので、なんとなく数日経つとやらなくなっていきます。
(この現象、新入社員が入ると毎年起こりますよね笑)

 

ビジネス現場ってマジメで笑顔もなく、ロボットのように働き、怒られる人がいたり怒鳴っている人がいたりの現場を想像していました。

全然そんなことはなかったです。

みんな笑顔でしたし、普通に話しかけてくれるし、大学の研究室の延長‥とは言いすぎですが、過ごしやすい環境でしたね。

想像とのギャップがすごかったです。

 

学生の頃、インターンシップを経験していたら感じないでしょうね。

先に、ビジネス環境を肌で感じ取れますからね。

インターンシップはそういった意味で行った方が良いかと思います。
(気のせいだと思いますが、インターンシップに来た人が合格していることが多いような‥?)

 

3.インターネットVPNサービスの保守業務

 

僕の社会人1年目の仕事はインターネットVPNサービスの保守業務でした。

保守業務とは、サービス提供に使っているネットワーク機器が壊れたら直す仕事です。

 

ネットワーク機器はいつ壊れるかわかりません。

深夜の1時かもしれないし、元旦かもしれない、自分の誕生日かもしれません。

突然起こります。

その故障が起こった際に、会社から呼び出されて調査し直すのが仕事です。

といっても、1年目の僕は、確か深夜作業が許可されず、夜の呼び出しはなかったかと思います。
(こういうルールもしっかりしているのがホワイト企業ですね)

また、当然ですが、先輩と一緒に仕事をするので、僕がメインで呼び出されることもなく、先輩に教えてもらいながら直し方を学ぶ、いわゆる、OJT(On-the-Job Training)が多かったです。

 

保守業務は基本的にはそういった故障を直す仕事ですが、他にも運用業務というのもしてました。

お客さまが追加(契約)になったら、ネットワーク機器に設定をする作業です。

故障対応がない時のメインの仕事は、この作業です。
(開通作業って言ってました)

 

今まで触ったことがないネットワーク機器に対して、設定をすることになります。
(設定内容のことをコンフィグっていいます)

初めは、実際に運用している(サービス提供で使っている)ネットワーク機器ではなく、検証ルームにある試験用のネットワーク機器に対して設定したりしました。

こうやってだんだんとネットワーク機器の設定や操作に慣れていきました。

 

補足:インターネットVPNサービスとは?

 

元ネットワークエンジニアらしく、頑張って説明してみます。

 

1.専用線

例えば、企業がA拠点(東京)とB拠点(大阪)に拠点を持っており、データを共有したいとしましょう。

データとは、勤務管理データでもいいし、売上データでもいいです。

 

拠点間で通信するにはネットワークが繋がっていないといけませんね。

一番良い方法は、東京と大阪の間に、ケーブルを張っていくことです。

今は無線の人が多いかもしれませんが、自宅でパソコンとブロードバンドルータがLANケーブルで接続されていると思いますが、そのLANケーブルを東京と大阪間に張るイメージです。

 

想像できると思いますが、すごい作業になりますよね!

道路を横断するので、道路交通局への申請とか面倒そうですね。

こういったことを専門で実施しているのが通信事業者ですね。(NTTとかKDDIとか)

 

そして上記のような、企業専用にケーブルを用意するのを「専用線サービス」っていいます。
(多分、一般的にそういうと思いますが、ネットワーク用語っていろいろ企業の中でも捉え方があるので、雑誌や別の会社では違う言い方しているかもしれません。ご注意を)
(次のVLANサービスを専用線サービスって呼ぶこともあったような気がします‥)

 

この「専用」線サービスは、高価です。

その企業だけが使うからです。

ただ、セキュリティが高いことが予想できると思います。

その企業しかそのケーブルを使わないからです。

 

2.VLANサービス

企業というのはもっと安いサービスを求めるものです。

では、ケーブルを東京と大阪に張っておき、複数の企業で共有させましょう。

そうすれば、ケーブルを張ったお金を折半できます。
(1企業あたり安くできます)

ただ、セキュリティが心配ですよね。

これを技術的に解決させます。

 

VLAN(ブイラン)という技術があり、企業ごとにそこで流れるデータに対して番号を割り当て(VLAN番号)、同じ企業の拠点同士しか通信できないようにします。

これは、「VLANサービス」っていいます。

現在の主流のサービスです。

ネットワークエンジニアになったら、よく聞く用語になると思います。
(ちなみに月額数十万円とかします:回線速度によります)

 

3.インターネットVPNサービス

企業って、支出をいかに減らすかが重要なのです。

収益を上げても支出が多ければ、利益が残りませんからね。

 

「もっと安いサービスはないのか!」とお客さまがいうのは当然ですね。

ここでやっと「インターネットVPN」です。

その名の通り、インターネット回線を使います。

インターネットは、個人のお客さまが共有しているネットワークです。

もう日本中に張り巡らされていることはお分かりでしょう。

個人が使えるほど安いです(月額5000円とかですよね)

このインターネットのネットワークを使い、大阪と東京の拠点で通信するのです。

 

ただ問題が1つあります。

通信データを盗み取られるリスクです。

あまりにも多くの人が共有してますからね。

 

「企業」が共有しているならまだいいです。

企業が犯罪を犯して、他の企業の通信データを盗むなんて、普通はしないからです。
(罰せられて評判が落ちたら倒産です。普通はしないはずです、おそらく‥)

それより、個人の方が怖いです。

というより、企業より数が多いため、どんな人がいるかわからないです。

犯罪を犯す人が多いというわけではなく、数が多すぎるため、そういう人がいる可能性も上がってしまうという意味です。

 

そういうインターネット回線を安全にする技術があります。

IPsec(アイピーセック)という技術です。
(僕が担当だった11年前の話で、現在は別の技術かもしれません)

要は暗号化技術になります。

東京と大阪間で、データを暗号化して、盗まれてもわからないようにするのです。

 

僕が担当していたインターネットVPNサービスは、東京と大阪拠点のそれぞれに、IPsecという技術を設定したネットワーク機器を設置し、インターネット回線につなぎ、拠点間で安全な通信をするという安価なサービスでした。

 

VPNの説明が漏れてましたが、Virtual Private Networkです。

仮想的にプライベート(安全)なネットワークということですね。

これも会社や雑誌によるのですが、上記の「VLANサービス」をVPNサービスと呼ぶ人もいると思います。

僕の会社では、VLANサービスとVPNサービスの呼び方は分けてました。

雑誌などを読むときは気をつけてください。
(雑誌が一般的な用語を説明していると思うので、僕は雑誌が正しいと思いますね。他企業の人と話すときに不一致がなくなりますからね)

 

4.放置‥

 

ちょっとだけ思い出を語ります。

4月入社して、4月の終わりころに支店に配属になりました。

インターネットVPNサービスの保守業務を行うことになりますが、5月、6月は、放置ぎみだったように思います。

 

先輩は2人で、3人体制で保守業務をしていました。

当然、新入社員として優しく教えていただきました。

が、当時はそこまで教育のやり方が整理されていませんでした。
(その配属先の先輩による)

 

午前中や先輩が忙しくないときに教えてもらうのですが、そのあとは特にやることがないということが多かったです。

そのため、本棚にある参考書を読んでいたことが多かったです。

 

IPsecという技術的な知識もなかったのでそれも悪くなかった、とも思ってますが、やっぱり退屈で眠たくなりましたね。

よく別の先輩から「勉強家だね〜」とか「退屈でしょ?もっと何かやらせてもらえればいいのにね」とか、結構心配されたのを覚えてます。

先輩の中には、「暇なら俺の作業見てみるかい?」と、全然担当ではない作業を見させてもらったりしました。

こんな感じで、アットホームな職場で新卒で不安な気持ちはすぐになくなったのを覚えてます。

 

といっても、やっぱ放置は寂しいですね笑

「やることありませんかね?」って聞くのが良かったかもしれませんが、先輩が忙しそうだと話しかけにくい人もいますよね。

あと、何もしてなくても、悪いことをしているわけではなかったです。

担当の先輩も「まだ新入社員だし、これは難しすぎる。間違ったらお客さまに影響があるし‥。どれをやってもらおう‥」と結構悩んでいたようでした。

僕も先輩になって後輩に教えるとき同じこと思いましたので、仕方がないのかなぁと思ってます。

 

今、放置されぎみな新入社員へ!

もしこの記事見ていたら、気にしないでいいよ!

教えてもらったことを復習したり、技術的な勉強したり、または、適当に先輩や他の先輩に話しかけてみたらいいよ。

別に作業してなくて会社に貢献してなくて給料をもらっていても、勉強して数年後に貢献すればいいから!

むしろ、放置する側の先輩が管理能力不足だ!

 

5.設定作業よりも‥資料作成!

 

ネットワークエンジニアって、ネットワーク機器とパソコンを接続して、キーボードで設定を打ってばかりのイメージが多いと思います。

残念ながらそんなことはありません。

設定作業時間より、資料作成時間の方が圧倒的に多いです。

 

企業によるかもしれませんが、ネットワーク機器への設定は、頭の中のものをキーボードで打つことは稀です。

間違ったら、お客さまへ影響を与えるような、大故障になることがあるからです。

検証ルームの試験用ネットワーク機器ならバンバン設定することでしょう。

全く問題ないです。

でも、お客さまにサービス提供しているネットワーク機器は、慎重に操作する必要があるわけです。

 

僕の会社では、事前に手順書を作成し、先輩や上司がそれを確認して、間違っていないかチェックする体制をとってました。

そしてその手順書のとおり、ネットワーク機器に設定を行います。

これが非常につらい‥。

 

細かい設定内容をエクセルやワードを使って、書いていくわけです。

基本的にはある程度のフォーマットが決まっていて、IPアドレスなどそのお客さま特有の設定を入れるだけですので、難しいものではないです。

ただ、数が多い

 

サービスによりますが、1日何十ユーザも追加になると大変ですよね。

しかも間違えることはできない。

僕は新入社員でもありましたし、比較的間違いを起こしにくいタイプで、先輩や上司に見せる前にしっかりなんども確認して出してました。

保守業務や運用業務など、ネットワーク機器へ設定を行うエンジニアはこれが重要になります。

エンジニアの作業ミスでお客さまの通信(サービス)を止めてしまう、なんて起こってはならないからです。

 

6.自宅でも勉強!

 

新入社員らしく、社会人1年目は家でもネットワークの参考書を読んでいました。

雑誌(日経ネットワークかな)を購読したりもしました。

 

1年目はとにかく、周りの先輩や上司を尊敬のまなざしでみることになるでしょう。

「すごすぎる‥。一生追いつけない‥」ってね。

ただ、11年経てば考えは変わることもありますけど‥笑

それは別記事で笑

 

まぁそういうわけで、先輩や上司に追いつこうと必死に勉強することになります。

経験も大事ですが、ネットワーク知識を増やすことは、経験を得るための手助けとなります。

遊ぶ時間や寝る時間を削る必要はないと思いますが、雨の日の休日で暇な時があるなら、家で勉強することをオススメします。

ネットワークエンジニアは、おそらく退職(定年退職)するまでは、永遠と学び続ける必要がありますので!

 



 

まとめ

 

ネットワークエンジニア1年目を振り返ってみました。

僕はホワイト企業に就職できたと思ってます。

 

残業時間も月100時間なんてありえない会社でしたし、多くても月70時間前後です。
(社会人1年目ではないです。3年目くらいから忙しくなったかな〜)

 

こんなホワイト企業なのに、11年後退職を選択します。

そのあたりの心境の変化もこれからお伝えできればと思います。
(社会人1年目〜6年目まではそういう考えはないです)

ネットワークエンジニアとして生涯働いていく人には、反面教師的な位置付けで読んで見てください。

僕がこういう考えで、こういう仕事の仕方をしていたので、このようなホワイト企業でも退職することになってしまったということです。

 

ぜひお楽しみを!

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