ネットワークエンジニアの仕事内容について、以下の記事で書いてみました。

 

就職活動や転職活動の面接では、自分のアピールポイントを話す場となりますよね。

そのアピール内容が、企業側の求めるネットワークエンジニア像に近ければ、合格する可能性が高くなると思います。

そのため、面接の手助けができるよう、僕なりに、求められるネットワークエンジニア像(スキル)を書いてみます。

就職活動や転職活動に、少しでも役に立てれば幸いです。

 

スポンサーリンク

ネットワークエンジニアの保守業務

1.保守業務はこんな業務

1-1.機器が故障したら直す

 

お客さまにサービス提供を開始して、その後何も起こらないことはあり得ません。

ネットワーク機器は必ず何かしらの不具合を起こします

 

ネットワーク機器に異常が出て、サービスが使えなくなるのですが、それを検知するのは監視業務のエンジニアです。

以下の記事で紹介してます。

 

監視業務のエンジニアはネットワークの異常を検知した後、それを直すため、保守業務のエンジニアへ連絡を行います。
(次に繋げるイメージで、エスカレーション/エスカレって呼んだりします)

保守業務のエンジニアは、連絡を受けた後、故障部位を特定し、その故障部位に対して対応を行います。(監視業務のエンジニアがある程度の故障部位を特定しますが、さらに詳細な故障部位は保守業務のエンジニアが探し出します)

 

保守業務のネットワークエンジニアは、故障対応のプロということです。

 

故障部位を特定する方法はいろいろありますが、一番はネットワーク機器のメッセージです。

ネットワーク機器内に残されたメッセージ(syslog)や、ネットワーク機器から他のソフトウェアへ吐き出されたメッセージ(SNMP Trap)などのメッセージを頼りに故障部位を特定していくのです。

 

そのほかにも、メッセージではわからない場合、少し大雑把な対応をします。

例えば、お客さまが収容されているポート(ケーブルが繋がれているところ)を、一回無効にしてから有効化させたり(再起動に似てますね)、装置全体を再起動したりすることもあります。

ケーブルの不具合やケーブルの差し方が甘かったなどの原因もあるため、ケーブルを取り替えたり、ケーブルの抜き差しをしたりすることもあります。

 

このようにいろいろ調査をして、故障部位を特定したら対応を行います。

多くは、故障部位の交換です。

先ほどのケーブルの交換や、ネットワーク機器の部品の交換を行います。

部品の交換といっても、ネジやメモリカードを変えるような細かいものではないです。

 

大型のネットワーク機器は、基本は以下のような構成となってます。

大型ネットワーク機器の構成
全体:シャーシ(枠組みでただの箱のようなイメージ)
1:CPUカード (計算処理を行う機能)
2:インタフェースカード (ケーブルと接続され、外部の機器と接続するためのポートが多数あるカード)
3:専門的なカード (CPUカードより専門的なことをするカード、例えば暗号化処理など)

 

シャーシに対して、いろいろなカードが差し込まれているイメージです。

カードは5kgだったり10kgだったり、非常に重たくて、長細いものです。

1つのカードが故障してももう1つのカードで対応できるよう、同じ機能の2つのカードを装着することもあります。

基本的にこのカードがネットワーク機器で一番高価なものです。

シャーシは、数十万円程度で、カードが1億円だったり数千万円だったりします。

ネットワークエンジニアはシャーシのことを「ただの箱」っていう人が多いように思います。

 

以上のような構成になっており、部品の故障は、このカードを交換することが多いです。

もう少し詳しくいうと、このカード、特に、インタフェースカードには、多くのポートモジュールが付いてます(12個とか48個とか)

これは小さな部品です。

この部品を交換することもあります。

 

このように、故障部位を特定して、その故障部品を正常部品に交換するのが、保守業務のエンジニアの1つの仕事、いや、メインの仕事となります。

 

1-2.機器故障に備えた部品を管理する

 

先ほどの説明で、故障部品を正常部品に取り替えると説明しました。

 

正常部品は、どこから手に入れるのでしょうか?

 

いろいろありますが、大きくは以下の2つです。

交換用部品の準備
1.あらかじめ交換用部品を予備として持っておく(事前に購入が必要)
2.故障したら、その販売業者に連絡して、正常品と交換してもらう(事前に契約が必要)

 

サービスによって対応は違うと思います。

故障したらすぐにでも直す必要があるなら、1が良いでしょうね。

すぐに交換用部品を準備できますから。

 

もしそれほど素早い対応が不要であれば、2でも良いです。

 

1と2を両方やることもあるし、まぁいろいろあります。

 

そして、この1の「交換用部品」を持つ場合は、管理しておく必要があります。

倉庫なりサーバ室なりにキチンと置いておかないと、いざ
「交換する!」
という時に見つけられないと大変です。

これは結構あります‥。

 

例えば‥

・ちょっと検証したいので使ってしまっており、別の検証室に置いていた。

・他の部署の人が倉庫をキレイに整理した時に、別の部屋に置いてしまった。

 

そのため、その部品をキチンと管理しないといけません。

・検証で使う場合は、紙などに書いて、使う期間や場所を管理する

・1ヶ月に1回、設置場所をチェックする

などですね。

 

こういったことも保守業務のエンジニアの仕事です。

メインの故障対応の仕事は不定期ですが、こういった仕事は定期的に行うものになります。

 

2.保守業務で求められる能力(スキル)

2-1.ネットワーク機器や構成に対する深い知識を頭に入れる能力(スキル)

 

僕個人としては、ネットワークエンジニアの中で、一番エンジニアっぽいイメージであり、深い知識を要求されるのが、この保守業務のエンジニアだと思ってます。

 

計画部門のエンジニアは幅広い知識を求められますが、そこまで深い知識は不要と思ってます。

幅広い知識の中から、サービス提供に使えそうな機能を探し出せれば良いからです。

以下参考。

 

工事・運用部門のエンジニアは深い知識を求められますが、ある程度、分かっている範囲内の知識です。

どういうサービスをするか事前にわかっており、それを実現するために、深い知識が必要ですが、多少は時間をかけることができるので、ゆっくり学ぶことも可能です。

また、運用部門は、お客さまの開通のたびにネットワーク機器に設定を行いますが、この設定は基本決まったような定型的な設定ですので、あまり知識は必要ないです。

 

保守部門のエンジニアは、未知の故障に対応することが多いです。

この場合、そのネットワーク機器に入っている設定を把握しておいて、さらに、ネットワーク構成や接続されている(収容っていいます)お客さまを把握しておく必要があります。

 

それらの知識を集結させて故障に対応するのですが、さらに、素早い対応が求められます。

お客さまのサービスは止まっていたり、不都合が起こっている状況です。

ダラダラと対応なんてできません

瞬時に故障状況を把握して、いろいろ操作して故障部位を特定し、その故障部位を直すためにどうすればいいか判断して対応する。

このような素早い対応が必要になるのです。

 

これには、普段からそのネットワーク機器の操作に慣れておく必要があることがイメージできると思います。

他にも、「最近流行っているセキュリティ攻撃の可能性」など、最新の情報にも敏感になっておく必要があります。

 

というように、この保守業務のエンジニアは未知の状況で対応するため、幅広い深い知識を持っておくほうが有利だということです。

 

2-2.冷静な判断力

 

故障が発生したら、どんなエンジニアも焦ります

お客さまから(またはその営業担当から)
「早く直してくれー!」
と言われ、急(せ)かされるのが一般的だからです。

 

ただ焦りは禁物です。

焦ってしまい、実は正常のネットワーク機器を再起動してしまって、正常に使えていたお客さまに影響を与えてしまったらどうでしょうか?

ここで影響を受けてしまったお客さまはお怒りになるでしょう。

エンジニアの作業ミスですからね。

 

機器の故障より、作業ミスの方が、防ぎやすそうなイメージではないでしょうか?

そのため、作業ミスの方が、お客さまはお怒りになるでしょう。

 

どんなに影響が大きい故障が起こっていても、冷静に、作業ミスを起こすことなく対応できる能力が必要になるということです。

焦っても仕方がありません。

もう故障が起きているのですからね。

冷静になって、今何が起きているか、どうすれば直すことができるかを考えられるネットワークエンジニアになることが重要です。

 

まとめ

 

ネットワークエンジニアの保守業務に求められる能力(スキル)について、なんとなくわかりましたでしょうか?

僕は社会人1年目から6年目は保守業務を行ってました。

社会人生活11年の中で、一番ネットワーク機器を操作したのはこの6年間でした。

 

その後、いわゆる上流工程である計画業務を行ったのですが、ネットワーク機器をたくさん操作した経験は活かすことができたと思ってます。

ペーパーテストなどの知識だけでなく、実践的な知識や経験がある上流工程エンジニアになれたからです。

 

保守業務は、24時間365日対応です。

いつ呼び出されるかわかりません。

深夜の1時に連絡をもらったこともあります。

休日に連絡をもらったこともあります。

 

それでも、お客さまのサービスが止まっているのですから、すぐに直さないといけません。

そういった使命を頭に入れて、お客さまのために対応できるエンジニアになりましょう!

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事