ネットワークエンジニアの仕事について、就職活動や転職活動における先輩の声などでわかると思いますが、もっと具体的に知りたい人もいるでしょう。

僕はもうネットワークエンジニアではありませんが、11年間の経験があります。

忙しい現役のネットワークエンジニアに代わって、僕の経験をさらけ出すことで説明してみようかと思います。

人生における大事な選択である「就職」を、良い結果にするべく、参考にしてみてください。

今回は社会人8年目の2014年の物語です。

 

参考:過去の物語は以下の記事です。

 

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社会人8年目(2014年:29才)

1.業務は変更なし。インターネットサービスの計画業務

 

社会人8年目も、インターネットサービスの計画業務になります。

上司には、「計画部署をやめて別の部署に行きたい」と相談しましたがやめさせてくれませんでした。

 

計画業務についてもう少し詳しく書いてみます。

 

1.新しいサービスの計画

 

「企業」というのは、収益を上げていくため、新しい技術や情報を察知して、新しいサービス提供を開始していかないといけません。

新しいことをせず、既存のサービスの維持だけだと、いつかお客さまがいなくなっていき、会社は潰れていってしまうでしょう。

 

新しいサービスは、営業部門が考えることが多いです。

なぜならお客さまと直接接して、お客さまの要望(お客さまの中に持っている表現できないような潜在的な要望も含む)をよく理解しているから、どういうサービスが求められているか把握しているからです。

「どのくらいのお客さまが契約することになりそうか?」を予想できるのも営業部門です。

色々なお客さまの情報(規模や要望など)も持っております。

それらを集計して、新しいサービスを計画します。

 

エンジニアから新しいサービスを考えることもあります。

お客さまの要望ではなく、「技術」からサービスを考える方法ですね。

これは営業部門より技術部門の方が考えやすいでしょう。

「こんな新しい技術があるから、こんなサービスをすると良いのではないか?」

こういう考え方でサービスを作り出します。

 

つまり、営業部門と技術部門が協力して、新しいサービスを作っていくわけです。

 

どんなサービスを作るか決まれば、「そのネットワーク構成をどういうものにするか」とか「予算はいくらくらいになりそうか」を計画します。

これが、計画部門のお仕事です。

 

・このメーカーとこのメーカーのネットワーク機器が十分な性能と機能を備えているから候補とする

・この販売代理店とこの販売代理店が、だいたいこの予算でネットワーク機器の用意と工事と保守をやるようなので、候補とする

・ネットワーク構成はこのくらいの時期にできそうなので、サービス開始はこの時期にする(スケジュール管理)

 

このようなことを計画します。

 

ネットワーク機器の性能や機能を確認するため、メーカーや販売代理店と協力して、ネットワーク機器を検証することもあります。

これは、ネットワーク機器を購入する前に、そのネットワーク機器を借りて、実際にネットワーク構成を組み(全部ではなく、検証用に小さなネットワークを組むことが多いです)、性能や機能を確かめます

 

例えば、
「本当に1Gbpsの速度が出るのか?」
「ネットワーク機器のOSをアップデートするときに、お客さまにどのくらいの秒数の影響があるのか?」
などです。

 

検証用の測定器を準備したり、検証内容を考えたり、準備は全て計画部署の仕事です。

 

計画部署は、現場と違いネットワーク機器への設定より、資料作成業務の方が多いと以前書きましたが、この検証業務ではネットワーク機器へ設定をしまくります。

むしろ、設定は難しいので、他の部署より知識を求められます

なぜなら、今までやったことがない設定をやることになるからです。

 

検証業務は、ネットワークエンジニアとして、一番知識を身に付けることができる方法だと思います。

ものすごいスピードで成長することでしょう。

 

時間がなかったり、技術的な対応が困難な時は、検証業務自体を、別の専門会社へ業務委託することもあります。

お金を払って、検証結果を提出してもらうということです。

 

他にも、メーカーにちょっとだけ手伝ってもらうこともあります。
(販売代理店に手伝ってもらうこともあります)

メーカーにネットワーク機器の設定内容を考えてもらうなどです。

販売代理店とメーカーは、その後、僕らが購入の候補に入れてくれるように、営業の範囲内で手伝ってくれるというわけです。

 

このように、いろいろ協力を得ながら、新しいサービス開始を目標に計画を進めていきます。

 

2.既存サービスの継続のための計画

 

新しいサービスだけではなく、既存サービスに手を加えることもあります。

 

ネットワーク機器は、壊れるのが一般的ですが、他にも問題はあります。

 

部品やOSのアップデートがされなくなることです。

 

ネットワーク機器が古くなると、メーカーは部品を作らなくなったり、OSのセキュリティパッチを作らなかったりするようになります。

「古い製品よりも、新しいネットワーク機器を用意したので、こっちを使ってね」ってことですね。

ハードウェア的にもソフトウェア的にも、新しく高性能になっていきますからね。

古いままでは限界があるわけです。

 

だいたい、9年くらいが目処です。

これは、償却年数という用語が関連するのですが、詳しくはGoogleで調べてみてください。

 

とにかく、導入から9年経過するまでに、ネットワーク機器を新しいものに変更する必要があります。

たとえ、サービスが終了していなくても、ネットワーク機器が1回も故障したことがなくても、新しいものへ変更します。

新しいサービスを計画するより、この取替工事の計画の方が多いです。

 

計画業務のやり方は新しいサービスの時とほとんど同じです。

古いネットワーク機器の新しいバージョンをメーカーから聞き取ります。
(通常は、メーカーや販売代理店から連絡があります)

その新しいネットワーク機器候補を検証して使えるかどうか判断するのです。

 

ただ、同じメーカーの製品だけにすると、ネットワーク機器の価格を下げることができません。

そのため、異なるメーカーの製品も同時に検証して、複数のメーカー製品を候補とすることで、メーカー同士、販売代理店同士で、競争入札させて価格を下げる努力をさせます。

 

こうやって、ネットワーク機器を安く買おうとして、予算を下げる仕組み作りをして、計画を進めていきます。

 

2.先輩がいなくなり、1人で計画

 

社会人8年目は、先輩が別の部署へ異動となったので、1人体制で対応することになります。

社会人1年目から6年目で現場で担当していた、「インターネットVPNサービス」と「法人向けインターネットサービス」の計画担当に追加し、「個人向けインターネットサービス」やその他、新しいサービスの計画も担当になります。

 

1人体制は本当に疲れました‥。

残業が続きます。
(といっても月に100時間まではせず、多くても70時間です。組合があったので制限がありました)

 

僕の会社はなぜか、計画部署の人数が圧倒的に少なかったです。

現場はかなりの人数(数百人)がいましたが、計画部署は数人でした。

 

「頭の中だけで考える部署で、それほど現場作業もないため、少人数でも問題ない」という考えだったのでしょうか‥?

 

確かに資料作成はそれほど時間はかかりません。

どちらかというと、検証業務が一番時間がかかりました

そもそもネットワーク設定が決まっておらず、新しく考え出さないといけないわけです。

0から1を作るのが一番難しいことは想像できると思います。

 

そういった検証業務をしながら、経営層への説明資料を作ったり、現場の技術部門や営業部門の話を聞いたり、調整したり、いろいろ業務はあります。

それがいつもあふれて、対応が追いついてなかったです。

 

3.リーダーシップを発揮できない!

 

計画部門で一番のストレスは、他部署の調整です。

圧倒的なストレスでした。

 

検証業務や経営層への説明などは、まったくストレスはありませんでした。

確かに経営層は資料を本質ではない変なところで指摘することがあります。

 

「文字が小さいね」「色を使いすぎだね」「ページ数が多いね」

 

資料の内容(中身)を指摘されることはほぼなかったように思います。

中身をよくわかっていない経営層も多いからです。

「どんなサービスでどれだけのお金が必要になるのか」というそれだけしか見ないです。

いいのか悪いのか‥。

だから、そこまで資料作成や資料説明に苦労しませんでした。

コツが掴めたら、すんなり承認が通るようになるからです。

 

ストレスとなる、他部署との調整は、以下のようなことをします。

 

・新しいサービスが開始となった時、どの部署で工事や保守や監視を行うかを調整する

・営業部門はサービス価格を下げるため、ネットワーク構築費用を抑えるように要望してくるが、技術部門は新しいことを始めると故障等のリスクが読めないため、リスクを高めた想定で準備をすることを要望してくる。例えば故障用の交換部品を1つではなく2つ持ちたいなど。その費用を抑えるために調整する

 

僕の会社だけかもしれませんが、部署というのは、仕事を受け取りたがりません

自分の部署の仕事ではないところを見つけ出し、それを主張して、自部署の仕事ではないと言い切ってきます。

これがストレスです。

 

新しいサービスを始めるとなると、工事や監視や保守業務を、どこかの部署で担当してもらわないといけません。

この調整がスンナリいかないのです。

 

さらに、この部署との調整は、誰とするかわかりますか?

その部署の長(おさ)です。

つまり、管理職の人です。

自分より年も上で、役職も上の人に対し、説得することばかりです。

 

同じ担当や役職の人となら、多少強く言えますが、何十歳も上の人に強く言えますか?

このような時も、自分が正しいと思ったことを強く主張して説得できるネットワークエンジニアが計画部署のエンジニアに向いていると思います。

僕は向いてませんでしたね。

 

ストレスがたまるというより、その人たちに対し、イライラしていきました。

大嫌いになっていきます。

 

調整がうまくいかないと、なかなか計画が前に進みません。

そのため、サービス開始の予定時期がドンドン遅れてきます。

これにより、経営層からも営業部門からも技術部門からもお叱りを受けることになります。

これがまたストレスになっていきます。

ストレスを溜める悪循環に陥っていくわけですね‥。

 

さらに、人によるのですが、僕に対して言ってきます。

言いやすいからでしょうね、役職もなにも付いてないですから。

 

基本は、同じ役職同士で話をするべきです。

「計画が遅いから早くしてくれ!」とかは、部署の管理職同士で話をし、僕の部署の管理職が僕に対して叱るのが普通です。

これは会社として推奨されてました。

パワハラなどの研修が定期的に開催されておりましたので、パワハラにつながるかもしれないからですね。

 

部長なら部長へ。

課長なら課長へ。

 

同じ役職同士で話し合うことが普通です。

それがこの計画部署に対しては実施できていなかったです。

計画部署は他の部署と違い、役職がないレベルの担当が、別の部署の管理職を説得する文化になっていたからでしょうね。

 

このようにして、ストレスを溜めていきます。

 

4.ストレスMAX!年収とほぼ同額の車を購入!

 

このように、いろいろな部署より怒られることでイライラしながらストレスがたまっていきます。

 

僕のストレス解消は、お金を使うことです。

以下のような心理状況になります。

 

・このままツマラナイ人生を送るのだろうか?もったいない。せっかく生きてきたのに。やりたいことをやっておこう!

 

人はいつ死ぬかわかりませんので、その前にやりたかったことをやってしまおうという考えですね。

 

うつ病などは、何もやりたくなくなると聞いたことがあります。

僕も確かに、「会社に行きたくないなぁ」とベッドから出ず、「今日休みます」電話をして休んだこともあります。

でもそれよりは、お金を使おうとすることが多かったです。

 

この頃は、僕の人生で一番大きな買い物をしました。

車です。

これはBMW320iで、537万円くらいでした。

この時の年収は、575万円です(額面:税込です)
(以下参考)

 

575万円は税金が引かれてませんので、税金を引くと、400万円後半でしょう(手取り年収)

自分の年収前後の車を買ったということです。

 

人によっては「バカだなぁ」という感想でしょうね。

ただ、ストレスMAX状態の僕にはそんな想いはなく、逆に、「明日死ぬかもしれないのに、やりたいこともしないで会社のいいなりになる方がバカだなぁ」という考えでした。

ストレスがなくなると後悔するかもしれませんけどね。

 

ちなみに今も特に後悔してませんよ。

まだBMW320iは持ってます。

脱サラが成功して億万長者になったら新しい車を買うでしょうけど、当分はこの車に乗り続けると思います。
(最悪、売ってお金に変えます)

 

他にも、27万円の時計(タグホイヤー)を買ったり、5万円のジーンズ(ディーゼルのジョグジーンズ)を買ったり、普段買わないような少し高いものを買うようになりました。

それによりストレスを解消していたのです。

 

あまり良くないことですけどね。

しっかり貯金をしていたら、もっと計画的に脱サラを進めていたかもしれません。

でも当時の僕にはそのようなことを考える余裕なんてありませんでした。

 

このように、ストレスを解消しながら、なんとなく社会人8年目を過ごしていきます。

 

まとめ

 

ネットワークエンジニア8年目を振り返ってみました。

 

会社生活で一番ストレスが高かったのはこの時期ではないかと思います。

これ以降もストレスはありましたが、仕事はある程度進められるようになっていきます。

 

仕事を終えた経験が増えていくことがよかったです。

 

基本的に仕事は、4月に始まり、それぞれが、3月までに終わります。

4月は、仕事がたくさんあり、「全部終わるのだろうかぁ」という不安でいっぱいです。

そういった不安が、経験を積んでくるとなくなります

 

今までの経験上、どれだけヤバそうな案件でも、結局は1年後には終わってますからね。

終わらない案件なんてないです。

多少のトラブルが発生することはありますが、業務としては終わるわけです。

その経験が増えていくことで、「どうせ終わるだろう」と、落ち着いて仕事を進めることができるようになります。

 

他にも、いろいろな仕事を経験すると、「すぐに終わりそう」「時間がかかりそう」などもわかってきます。

また、
「この部署の管理職を説得するには営業部門の管理職を連れて行こう」
「この部署は、計画部門の管理職を連れて行こう」
とか、攻略法もわかってきます。

 

このように、だんだんと仕事の進め方がわかっていきます。

 

ただし、ストレスだけは溜まりました。

というより、各部署の管理職を含めた全社員が嫌いになっていきます。

ここまでくるとおしまいですね。

「会社辞めるかな‥」という思いが少しづつ強くなっていきます。

 

社会人9年目からは、そういう思いが強くなっていきます。

お楽しみに!

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